新年のごあいさつ
明けましておめでとうございます。
皆様方におかれましては、ご家族お揃いでご健勝にて新年をお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。
旧年中は森林組合の事業推進におきまして、ご理解ご支援をいただき、また総代代表様や区長様には、当森林組合次期役員の改選にあたり昨年11月末よりご多用の中大変お世話になっておりますことお礼申し上げ、本年も変わらぬご厚情を賜りますようお願いいたします。
昨年もコロナ禍が続き一昨年の「ウッドショック」と、ロシアのウクライナ侵攻に端を発した影響を受けながら、組合運営を進めることとなりました。
そうした中、昨年の春には京都府立林業大学校卒業生を2名も迎えることができ、組合の組織体制をより充実したものとし、「京丹波森林組合第2次中期計画」に基づき令和4年度事業を進めることになりました。
特に森林経営計画認定団地における搬出間伐事業では、瑞穂・丹波地域においては新たな作業道等を開設し、高性能林業機械を導入し、そして和知地域では架線集材も取り入れ材の搬出を進め、年間のスギ・ヒノキ丸太取扱量は令和3年度同様に1万㎥を超える見込みとなりました。
しかし、木材価格は一昨年の「ウッドショック」前の価格程にと下落し、またロシアのウクライナ侵攻による影響での燃料価格の高騰で、高性能林業機械の燃料や市場までのトラック運賃等、山から市場にと丸太を搬出するためのコストが令和3年と比較すると大変多く掛かっている状況で、森林所有者の皆様への還元を心配しているところであります。
今後も引き続きこうした状況の中で、森林経営計画に基づく搬出間伐を進めるには、私共森林組合の一層の努力が必要となりますが、京都府をはじめ各行政機関においても、それぞれの地域の森林が持続可能な経営が図れるように森林環境譲与税等も活かした支援策を確立していただくことが強く望まれ、既に要望を行ったところであります。
幸い昨年秋には東京で開催された全国森林組合代表者大会において、全国の600余りある森林組合を代表し、意見表明する場を京丹波森林組合に与えていただき、私より「令和4年度版 森林・林業白書」でも紹介されました当森林組合の女性理事の就任状況と活動等を述べ、更には「京丹波森林組合第2次中期計画」作成に当たっての若き職員を中心とした取り組み内容等、意見を表明させていただきました。
また翌日には、直接林野庁長官室で長官の織田央様にお出会いする場をいただき、先程申しました大変厳しい木材価格の中での燃料等コストの高騰等について直接現場に係わる立場として生の声を伝えることができました。
このように、森林整備を進めるにあたって大変厳しい状況でありますが、先程も申しましたように森林環境譲与税等を活かし行政と一体となり、京丹波町の森林を持続可能な森林として次世代へと継承することが必要であり、また継承してくれる人財を育てることも大切です。
今京丹波町が取り組む森林環境教育等、子供達が森林へ入り学び、木々に触れる体験を町内の子供達に限らず、京丹波町を訪れる子供達も体験できるように今後は森林組合も積極的に取り組みを進めていきたいと思っているところであります。
本年におきましても、役職員一丸となり事業の推進に努めてまいりますので引き続きご指導ご支援をお願い申し上げますとともに、皆様方のご健康ご多幸を祈念し、年頭のご挨拶とさせていただきます。
京丹波森林組合
代表理事組合長 樋口 義昭