森と緑の未来を創造する

森の活動ブログ

新年のごあいさつ

新年明けましておめでとうございます。

2019年の新春をお健やかにお迎えのこととお慶び申し上げ、皆様のご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。

昨年も、組合員様をはじめ各行政区の林業推進委員様並びに森林組合総代の皆様には、「京丹波森林組合中期計画」に基づく搬出間伐を主とします森林整備の取り組み、また次期総代様の選出におきましては、手続きを進めていただいておりますこと厚くお礼申し上げます。

さて、昨年の世相を表す漢字には、「災」が選ばれました。大阪や北海道での地震や7月の西日本豪雨、そして記録的な猛暑も続き9月には台風の上陸と、自然災害が相次ぎ発生しました。またスポーツ界でのパワハラ問題や仮想通貨流出等、人災とも捉える災害も多い年でありました。

7月5日から8日にかけ降り続いた雨は、京丹波町にも大きな被害をもたらし、特に和知地区におきましては、住宅の被害の発生や水道管の破損による断水、町内の森林では、林道・作業道の法面や路肩崩壊等が発生し、被害状況の調査を進める中、京丹波町のご指導ご協力をいただき、地元のご負担が軽減できる事業の指定も受けられました。今では復旧工事を進めているところであります。

9月に近畿を襲いました台風21号では、町内の森林においては倒木等の大きな被害を受けた跡も無く安堵しておりましたが、京都市内の山間部では杉・檜の倒木が至る所で発生し、電力や交通網が寸断され甚大な被害となり、いまだに森林の被害規模が把握出来ない状況と聞いています。

こうした森林の被害の状況を新聞やテレビ報道で見る度、15年前の2004年の台風23号により、京都府北部地方に大きな被害が発生したことを思い出します。

道路の冠水によりバスが水没し乗客の救出映像が報道されたことや、和知地区の森林においては倒木や林地崩壊が130箇所余りにも発生し、林内の災害復旧に4年間も要したことが思い出されます。この年も一年を表す世相の漢字には「災」が選ばれています。

近年こうした自然災害が発生する頻度や、被害規模も拡大しているように思へ、森林所有者の皆様も、台風や寒波が日本列島を襲う度に、大切に育てた木々が倒木し被害が発生していないか、ご心配もされていることと思われます。

如何しても手入れが遅れた人工林では林内に太陽の光が入らず、下草も生えず保水機能が低下し、崩れやすく倒木も起きやすくなっています。

また所有林に出向き森林の状況も見たいがなかなか出向けないし、木材の価格も期待出来ないと、自ら所有林を放棄する所有者の方も見られます。今後このような森林所有者の増加や、天然のダムであり大切な森林の崩壊等の減災策として、2019年度より、「森林経営管理法」において新たな森林管理システムがスタートすることとなります。

まず森林を所有されている皆様へは、適正な森林の経営管理を行わなければならない責務があることが明確にされ、自ら経営管理を行うか、または市町村へ経営管理を委託するかを選択していただくことになります。

そうした中、新たな森林環境税(仮称)と森林環境譲与税(仮称)も創設され、森林所有者が市町村へ委託した森林の整備等を実施する費用にもあてられることになります。

当森林組合も京丹波町と連携し、森林所有者の皆様へ、所有森林の今後の経営についてお聞かせいただけるような場も設定いたしたいと考えています。そうした機会には組合が所有します「森林資源量解析システム」を活用し、皆様が所有されています森林がどのようになっているか、会場でもご覧いただけるように計画もいたします。

こうした新たな制度の取り組みが始まる2019年におきましても、引き続き「京丹波森林組合中期計画」に基づき皆様から委託を受けた「森林経営計画」の年度計画により搬出間伐を進め、対象となる森林所有者の皆様へ利益還元出来るように努めます。

また京丹波町新庁舎建設に係わる町内産木材の供給につきましても、森林に囲まれた京丹波町であり林業後継者の育成も図りながら、町内の森林が循環する山づくりにと繫がるよう努めて行きたいと考えています。

本年も、皆様のご指導ご支援をお願い申し上げ新年の挨拶といたします。

 

京丹波森林組合

代表理事組合長 樋口 義昭

 

 

投稿日:2019.01.16

京丹波森林組合

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