リスクアセスメント講習会開催
林業における労働災害の発生は、減少傾向にありますが、災害の発生度合を表す「年千人率」で他産業に比べると全産業の中で最も高くなっています。
年千人率とは、1年間の労働者1,000人当たりに発生した死傷者数の割合を示すものである。
令和4年の「年千人率」では、全産業平均が 2.3に対して林業は、23.5と約10倍の発生率となっています。また、令和4年の林業における年齢別死亡災害発生状況では、50歳以上が57%を占めており、作業種別の死亡災害では、伐木作業中の災害が63%を占めています。
令和5年9月8日に労働災害を防止するため、災害発生の原因となるものを取り除くことが必要であり、林業・木材製造業労働防止協会京都府支部 藤井 文夫 氏 及び 技能師範 古屋 昭 氏 から京丹波森林組合 FK(現場作業員)と職員を対象に、林業労働災害の防止及び令和4年林業労働災害について学び、リスクアセスメントの指導を受けました。
各班に簡易リスクアセスメント実施事例のイラストを見ながら、どのような作業でどのような災害を受けるのか、「危険の洗い出し」を「~するとき、~したので、~(事故の型)になる」の3段階で災害に至る過程を明らかにしました。また、「災害の可能性・重大性」のランク評価(1~5段階評価で、数字が高ければリスクが高い)についての意見も出し合い、どのような「低減対策」が必要なのか話し合いました。
この指導を基に、当日作業のリスクアセスメントを行い、ゼロ災害を目指して安心・安全な山づくりに努めています。