コンテナ苗植栽について
コンテナ苗とは、育成孔(キャビティ)の内側にリブ(縦筋状の突起)や細長いスリット(縦長の隙間)を設けるなどにより、水平方向の根巻きを防止するとともに、容器の底面を開けることで垂直方向に空気根切り∗¹ができる容器によって育成した、根鉢付きの苗のことです。
*1 コンテナの底面に穴が開いており、コンテナ下部に到着した根が空気に触れると自然に根の成長が止まること。
特徴としては、形状が均一で、一般に軽量・小型で植栽時に乾燥等にさらされにくく根が傷みません。また、最も優れている点は、植栽可能時期が長いことです。ただし、乾燥が長期間続く時期や、土壌凍結や積雪期、寒風害等の恐れがあるなど条件が厳しい時期の植栽については留意が必要です。
コンテナ苗は、唐クワまたは専門器具で植え付けを行います。現地の傾斜・地形・土質・地被物等の状況等によって適する器具を選定し、専門器具の使用には熟練を要しません。
林野庁としても低コスト造林に資するコンテナ苗については、積極的に推進しています。まだ発展途上ではありますが、今後は普及していくと思われます。