「京都の林業魅力丸ごと体験」を実施しました。
京都府主催「京都の林業魅力丸ごと体験」が、7/23~7/27に行われました。
本取り組みは京都府立林業大学校の体験入学として林業の授業や地域の魅力について体験し、林業や京丹波地域を知っていただくきっかけ作りを目的としています。
当組合では林業体験としまして測量や枝打ち、チェーンソー体験、林業現場の見学・体験を実施しました。
当日の様子についていくつかご紹介します。
測量体験
林業では従来ではコンパスと測量ロープを使用したアナログな手法で森林の測量を行っていました。
この方法では野帳への記入、ロープの引っ張りなど時間と手間がかかりました。
現代ではこの記入や測定を電子的に行うデジタルコンパスが普及し、簡単に図化することができるようになりました。
さらに近年ではGPSを用いた測量もできるようになり、更なる省力化が進んでいます。
それらの器具についての進化や特徴について参加者の皆さんに体験していただき、林業の基礎となる測量の大切さについて学んでいただきました。
コンパス測量の様子
枝打ち体験
続いて、節の少ない質の高い材を作るための施業である枝打ちを体験してもらいました。
節の少ない木は見た目の美しさだけでなく、木材価格に何倍もの差がつきます。
さらに林床に光が入るようになることで、下草を増やし健全な森林空間を作ることにも役立ちます。
質の高い木・健全な森作りについて学んでいただくと同時に、真夏の作業の大変さについても少し体験していただきました。
枝打ちの様子
チェーンソー体験
林業の代表的機械であるチェーンソーについて、丸太切り体験をしていただきました。
近年はチェーンソー作業に関する安全装備品も充実し、万が一の時にもリスクを低減する仕組み作りが進んでいます。
ほとんどの方が初めて触ることになりましたので、丁寧に指導しながら安全な取り扱いを心掛けてチャレンジしていただきました。
丸太切りの様子
林業現場見学
当組合で行っている間伐の様子について見学をしていただきました。
健全な人工林へと整備を進めるとともに、間伐した木を販売することで山林所有者様への利益還元に努めています。
今回はハーベスタと呼ばれる高性能林業機械による伐倒・造材や、スイングヤーダによる集材の様子についてご紹介しました。
作業者がより安全にかつ効率的に林業を行うための手法について学んでいただきました。
ハーベスタの紹介
林業現場体験
間伐の一部作業について、参加者の皆様にも体験をしていただきました。
機械作業が導入された昨今であっても、もちろん人による作業は数多くあります。
人による作業と機械による作業の違いを体験し、効率や安全面など木を搬出するまでのリアルについて感じてもらいました。
伐倒体験
架線集材体験
林業以外の体験を含め5日間かけて体験会が終了しました。
林業に関連した体験をされたことのある方、林業を始めたい方、林業について学びを深めたい方など様々な方にご参加をいただきました。
林業は就業者の平均年齢が高く、また地方特有の仕事です。
今回の経験が少しでも参加者様の学びに繋がり、地方に目を向けること、地域を守ること、そして林業への関心を深めることへの第一歩を踏み出していただけることを期待します。